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同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2026年7月時点のものです

文学部 国文学科
垣見ゼミ(上代日本文学)

垣見ゼミの1枚!

教室を飛び出して、緑豊かなキャンパスでのご授業でしょうか?

この日は天気がよかったので、見ごろのつつじをはじめとしてキャンパス内に植えられている万葉植物を実際に学生に見てもらいながら、歌を解説しました。

身近なところに、万葉集に詠まれた植物があるんですね。

はい。たとえばつつじは万葉集に9首詠まれています。美しい女性の形容としても使われているんですよ。

上代日本の文学作品を読み解き、
当時の人々の言葉と心に迫る

先生の専門

表現や土地、動植物。『万葉集』へ多角的にアプローチ

万葉集には白と赤の花が詠まれ、それぞれ「しらつつじ」「につつじ」と呼ばれている

上代日本文学とは、飛鳥時代から奈良時代末期頃までの期間に誕生した作品のこと。日本最古の和歌集『万葉集』や、神話から始まる歴史書『古事記』『日本書紀』である記紀、各地に古くから伝わる説話などをまとめた『風土記』が代表作だ。

これらの作品のなかで、『万葉集』を専門とするのが垣見修司先生。垣見先生は『万葉集』の巻十三に収められた長歌群の研究に取り組んでいる。また、歌が詠まれた土地や風土との関係や、歌に詠まれた万葉植物などにも注目し、多角的な視点から作品の世界を読み解いている。

上代日本文学が生まれた当時、人々は古来の日本固有の言葉である「やまとことば」を用いていた。作品は、それらを漢字に置き換えて記されている。やまとことばと漢字との関わりを考えたり、作品を通してやまとことばの意味を考えることもゼミが取り組むテーマの1つ。垣見先生は、「『万葉集』にも『古事記』にもまだまだわからないことがたくさんある。作品を読み解き上代びとの言葉と心を知ろうとすることは、未知の世界の探検に他ならない」と、研究の魅力を語る。

ゼミでの学び

歌が詠まれた地を訪れるフィールドワークが魅力

ゼミでは、学生がそれぞれに興味のある作品やテーマを決め、文献などで調査を行い、自分の考えをまとめて発表を行っている。発表に対しては、垣見先生に加えてゼミ生がそれぞれに意見を述べ、考えを深めていく。このプロセスを繰り返しながら、卒業論文へと発展させていく。学生が取り組む作品やテーマは『万葉集』だけに限らず、『古事記』や『日本書紀』、上代語など多彩だ。2026年度の場合、『万葉集』からは額田王、但馬皇女、山部赤人、笠女郎、大伴家持などの歌が、『古事記』『風土記』からは神名の由来や、兄弟対立の物語、地名起源伝承などが卒業論文のテーマになっている。

和歌が詠まれた土地を訪れ、その地の自然や風景を体験しながら学ぶフィールドワークを活発に行っていることも、垣見ゼミの特徴だ。近年では奈良県明日香村や和歌山県の和歌の浦と白浜、広島県の鞆の浦などを訪問し、上代の歌人が歩いた地を実際に巡りながら、歌の背景に迫った。

身につくスキル

粘り強く問題に向き合い、考えを深める力を養う

今出川キャンパスでは、栂、竹、榎、椿など、様々な万葉植物を観察できる

上代日本文学は長い年月にわたって愛され、研究されてきたがゆえに、それぞれの作品に多数の注釈書や資料が存在している。それらを丁寧に読み解き、理解し、自分の考えを組み立てるには根気強さが欠かせない。だからこそ、「複雑な問題にも粘り強く向き合い、考えを深める能力が養われます」と垣見先生は言う。この力は、社会が多様で複雑になり、簡単には答えを見つけ出しにくくなっている現代において、強く求められる力でもある。

ゼミの学びでは、古代神話や古墳、正倉院、遣唐使など、歴史学、考古学、民俗学といった他の学問領域と重なり合うテーマも多数登場する。幅広い分野に興味を広げていけることも、文学を学ぶ魅力だ。垣見先生は、「古代の文学には、日本の自然や風土が色濃く反映されています。外に出て、万葉びとがどのように旅をして、花や鳥を詠んだかに思いをはせる楽しさを体験してほしい」と語る。その体験を通して得られたみずみずしい感性こそが、豊かな人生を歩むための大きな財産になると言えそうだ。

学生の声


万葉集との出会いから始まった上代文学研究

文学部 国文学科
4年 T.M.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

1年生のとき、垣見先生の「日本文学講読」という授業を履修し、『万葉集』について学びました。万葉仮名で書かれた歌は、最初は理解するのに苦労しました。しかし、私の出身地にゆかりのある地名が出てくることも多く、興味深く学ぶことができました。また、フィールドワークを通して上代文学の世界観を知り、その背景を考察し作品に込められた想いを読み解きたいという気持ちが強くなり、垣見ゼミで学ぶことを決めました。

2年間をかけて1つのテーマについて調査・研究できることが垣見ゼミの特徴です。先生は私たち学生の考察に対して適切なアドバイスをくださり、研究を次のステップに進めるよう後押しをしてくださいます。

「上代文学は難しそう」というイメージを私も最初は持っていましたが、ゼミ活動を通して不安が解消されました。同じ時代の文学作品に興味を持った仲間と、学生に寄り添ってくださる先生のおかげで、有意義な時間を過ごし研究に取り組むことができています。

指導教員 垣見 修司 教授

文学部国文学科教授。専門は上代日本文学。奈良県橿原市出身。出身地近隣に遺跡が豊富なことから、古代の歴史文化に触れる機会が多く、やがて上代日本文学に興味を持つように。同志社大学文学部出身。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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