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同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2025年7月時点のものです

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 中国語コース
(カク)ゼミ(現代中国語学)

郭ゼミの1枚!

学生が発表を行う機会は多いのですか?

2年次秋学期からのStudy Abroadに備えた調査、3年次帰国後の留学体験を踏まえたテーマ調査、各自の卒業研究に関する中間発表など、発表の機会は豊富です。

ディスカッションも行うのですか?

自分の意見を述べることを大切にしています。議論を通じて、問題意識などが養われ、社会に出ても役立ちます。

文法を入り口にして文化を深く理解。高度な語学力を備えて国内外で活躍

先生の専門

何気ない表現に潜む不思議な文法を研究

(カク)(ウン)()先生の専門は中国語の文法。様々な文法現象に関心を持っているが、近年取り上げてきたテーマの一つは、否定辞を使わない否定表現であるという。つまり、相手の発話に対して否定的な意見を表明する場合は、否定辞を使って表現するのが普通ではあるが、実例をじっくり観察してみると、否定辞を使わないケースも少なくない。実証的な研究を徹底しているが、広く収集した実例と突き合わせ、言語化された文法現象を一般化し、法則性などを見つけ出すことに取り組んでいる。

4年間の学び

言語への興味を核に、多彩なテーマで卒論に取り組む

積極的にチャレンジし、自分の意見をちゃんと言えるというゼミでの経験が、留学中の学びや暮らしをより充実したものにしてくれている

中国語コースでは2年生の秋学期から3年生の春学期にかけて、全員が留学をする。これに備えて入学時から、中国語を基礎からしっかりと学ぶ。ゼミの配属は2年生春学期から。郭先生のゼミでは、留学先の地域や大学についてリサーチするほかに、中国の風俗習慣などに関する本を読み、ゼミ内で発表とディスカッションを行う。この過程を通して留学に必要な中国文化への理解を深めていく。

並行して、留学期間中に取り組む研究テーマの設定も行う。「中華料理や中国のお茶、北京の地下鉄の駅名、世界遺産の建物など、テーマはとてもユニークです。現地での調査研究、体験をまとめ、帰国した3年生秋学期の授業で発表を行っています」

4年生では卒業研究論文に取り組む。テーマは「ディズニー作品からみる日本語と中国語における役割語の対照研究」「食感に関する日中オノマトペ対照研究」「新型コロナウィルス感染症流行時の日中流行語の比較」「日中間におけるカバーソング比較」など、これもまたユニーク。「卒業研究論文で扱うトピックのジャンルは様々ですが、共通しているのは文法、語彙が核にあるという点です。このゼミでは、中国語の文法、ことばの仕組みなどへの興味があることが、非常に重要なポイントになっています」

4年生では実践的な中国語の科目も用意されている。留学を通して多くの学生は日常会話レベルの中国語はマスターしており、そこに4年次の学びが加わることで、より高度な中国語運用能力が養われている。

身につくスキル

情報を集め分析する力など、社会人の基礎力を養う

卒業研究論文の作成に向けて研究計画を立て、関連文献や関連資料を収集、精読、整理することはとても重要で、特に、語学についての論文を書く際には「十分な量の例文を集めることが必要だ」と郭先生は言う。そこで日頃、学生たちには例文検索サイトや小説、新聞、辞書などの積極的な活用を勧め、例文集めを習慣づけている。この経験は社会人になったとき、情報を集めたり分析したりする力として役立つものだと郭先生は言う。

「授業では一人が発表をし終えた後に、他のゼミ生が発表内容に対して自分の意見を言い、議論をします。この経験は、積極的に議論に参加し、主体的に物事に関わる力となっているはずです」

ゼミの卒業生は、メーカーや商社、航空会社などで中国語を使う仕事に就いている人も多いという。そのほかに、公務員や金融機関など、活躍の舞台は幅広い。

外国語を学ぶこと、特に初めて触れる言語を学ぶことは容易なことではない。そこには苦しみもあれば楽しみもある。また、外国語を学ぶことはその国の文化や習慣の理解につながるという側面もある。AIによる翻訳・通訳が可能な時代であっても、言語を習得することの意味は、変わることなく大きいと言えそうだ。

学生の声


グローバル人材の採用や活用で、企業と求職者の両者に貢献を

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 中国語コース
4年 M.M.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

大学生になったら留学を通じて実践的なスキルを身につけたいと考えていました。その希望がかない、なおかつ4年間で卒業できることが、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部を選んだ大きな理由です。

母が中国出身ということもあって、日常会話で用いる中国語は習得していました。大学ではビジネスで使える高度な中国語をマスターしたいと考えていたため、中国語コースを選択しました。ゼミでは語彙や翻訳の仕方をめぐって、先生を交えてみんなで活発に議論しています。おかげで入学前の期待通り、より高度な中国語を身につけることができています。

卒業後は人材サービス会社に就職します。グローバルな人材の採用に課題を感じている企業が少なくありません。私のように外国にルーツを持つ学生が、そのバックグラウンドを十分に生かせずにいるという課題もあります。これら2つの課題を解決し、両者を橋渡しできるような仕事に取り組んでいきたいです。

指導教員 (カク) (ウン)() 教授

グローバル・コミュニケーション学部教授。専門は現代中国語学。1996年に松蔭短期女子大学で中国語非常勤講師を務めたことを皮切りに、多くの大学で中国語の指導を行う。2011年4月から現職。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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