<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

どうししゃ

同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2021年9月時点のものです

理工学部 情報システムデザイン学科
ネットワーク情報システム研究室

ネットワーク情報システム研究室の1枚!

この車は何ですか?

自動運転の実験車両です。カメラとレーダーで周りを確認しながら自動で走ります。

カメラから死角になる見通しの悪い場所は大丈夫ですか?

無線通信を使って、見えない場所の車両や歩行者と情報交換しながら安全に走行する研究を進めています。

日々の暮らしに不可欠な情報システムを構築するための基盤技術を学ぶ

キーワード

情報システムデザインとは

運転を模擬体験できる装置に一人が乗って操作し、もう一人はデータを取っている

スマホ、パソコンはもちろん、家電もインターネットにつながっている現代社会において、情報通信が非常に重要な分野になっていることは明白だ。放送通信やオンラインシステムの開発から家電、ゲーム、ロボットや自動車の開発など、情報システムデザインの分野は実に幅広い。学科では、その情報システムを構築するための基盤技術が身につけられる。

「AI、ビッグデータ、IoT(モノのインターネット)が三大キーワード。いまはどこにでもコンピュータが使われていて、インターネットにつながっている時代。活躍の場はまさに無限ではないかと思っています」と佐藤健哉先生は話す。

研究室での学び

事故のない交通社会をめざして

研究室では、IoTを利用した自動運転についての探求を行っている。「自動運転の基本的な仕組みは、車にカメラやレーダーを搭載して、周囲を認識しながらぶつからないように走ることです」

ただ、それだけでは合流や車線変更など、他の車の動きの予測を含め周囲の状況を総合的に判断するといった、難易度の高い運転行動を自動化することはできない。そこで、車や道路に設置されている様々なシステムを無線通信で連携。分散システムから受け取ったデータをコンピュータで瞬時に分析して、車同士に“意思疎通”させながらスムーズに走行させる技術を研究。これを協調型自動運転と呼んでいる。

ぶつからないようにスピードをコントロールしたり、センターラインを越えると警告を発する技術は自律型。対して、通信を使って他の車や道路のシステムとやり取りを行う技術が協調型。双方の技術が向上することによって自動運転の精度は上がる。「とはいえ、遅延なく瞬時に信頼できる通信を行うにはまだハードルが高い」と佐藤先生は話す。複数台の車が渋滞のなかで意思疎通を行い、スムーズに合流や車線変更を繰り返して走行する、映画のような世界の実現はもう少し先なのが実情だ。

技術の進歩が叶えるのは、自動車事故のない世界。初心者の運転スキルのバラツキ、高齢者ドライバー問題の解決にも期待が寄せられている。「ニーズに応えられるよう日々研究を深め、信頼性や精度を高めています」

求められる力

数学や物理以上に必要なのは…

理工学部と聞くと、数学や物理が得意な者だけがめざす分野のイメージがある。「もちろん物理や数学が得意な方が有利だとは思いますが、私はむしろ論理的思考の方が大事ではないかと思います」。加えて必要なのは、意欲と体力、問題を解決するための道具となる基盤技術だ。

技術を身につければ具体的なキャリアデザインも描きやすい。「勉強は身を助けます」。不透明な時代だからこそ、社会で存在感を示せる基盤技術を身につけておきたい。

学生の声


自由な気風のなかで学んだことを生かし、さらに社会で先端技術を体得したい

大学院
理工学研究学科
修士2年 K.H.さん

*学年・インタビューは取材時のもの

子どもの頃からコンピュータを触るのが好きでした。家族がIT系の会社を経営していて、プログラミングにも興味を持っていたため、いずれは理系に進むつもりでした。加えて、情報系の学びを深めたかったため、ビジネス分野にも通じるこの学科を選びました。

佐藤先生の研究室を選んだのは、オープンラボで研究室を見学したときに、大学院生の占める割合が高くて尊敬できる学生も多く、先生との会話のなかで自由な気風があることも知って、所属を決めました。

この学科はコンピュータ漬けのイメージがあるかもしれませんが、パソコンと向き合う講義ばかりではなく、実際はコミュニケーションを取りながら議論している時間の方が長いです。卒業研究は、車がネットワーク経由でクラウドにつながり、より効率的な情報処理を行うためのプラットフォームについて行いました。

修士課程修了後は、世界的に有名なIT企業のひとつに就職が決まっています。クラウドを支えるエンジニアとして働きながら、世界レベルの最先端技術を学びたいと思っています。

研究室での様子

協調型自動運転のイメージ。IoTの観点で車がいろんなモノとつながっている様子を表したもの。

頻繁に行っている、研究室内のチーム単位のミーティング。週に一度の全体ミーティングは教授も参加して活発な議論が交わされる。

指導教員 佐藤 健哉 教授

和歌山県出身。1984年大阪大学工学部卒、86年同大学院工学研究科修士課程修了。91~94年スタンフォード大学計算機科学科客員研究員、00年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了。01年米国AMIC チーフテクノロジスト。04年より現職。学生時代は山岳部に所属。今も時々ハイキングを楽しむ。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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