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地理

2025年度入試の問題分析

2025年度A方式の分量は大問4題・小問56問で、例年どおりであった。内容は〔Ⅰ〕陸上交通と輸送、〔Ⅱ〕世界の気候、〔Ⅲ〕日本の村落と都市、〔Ⅳ〕ヨーロッパ地誌であった。例年、地誌が1題出題され、2024年度と同様に図示する小問が〔Ⅳ〕で出題された。また、かつて出題が続いた地形図は問われなかった。出題形式はリード文中の空欄や下線部に関連する語句の記述・記号選択が主であり、2問程度、短文や語句で説明する問題がある。難易度は標準レベルであり、記述する語句は教科書の基本用語が中心である。

2026年度入試対策・学習アドバイス

基本用語を確実に覚えよう

基本用語はまずはリード文や小問の内容から連想できる程度の理解力があればよい。2025年度の系統地理の大問は〔Ⅰ〕交通、〔Ⅱ〕気候、〔Ⅲ〕村落と都市など、教科書で対応する分野がわかりやすいが、〔Ⅰ〕では工業の国際分業による影響、〔Ⅲ〕では6次産業化やグリーンツーリズムなども問われた。これらはそれぞれ、直接的には工業、農業や観光の内容である。大問のなかで複数の系統分野を扱う場合があるので「今、解いている小問はどの分野に関連するか」を判断できるように、基本用語は、どの単元・項目で出てくるものなのか、教科書の構成に即して整理しておこう。ほかの系統分野に展開していく大問は、社会的な問題や課題に関する語句を取り上げる場合が多いので、系統分野の後半部分にも注意して学習しよう。例えば、上述の国際分業の影響であれば教科書では工業の単元の後半に記載されている。従来の過去問の系統分野のリード文は教科書的な流れで書かれており、リード文を読むこともよい学習になる。さらに2025年度〔Ⅳ〕で移民問題、2024年度〔Ⅳ〕でワークライフバランスなどが出題されている。グローバル化や防災など、教科書の近年の話題にも注目しよう。

統計・地名・地図

統計や地名の出題は選択肢があることが多い。2025年度〔Ⅰ〕では各国の国内輸送の内訳が問われたが、「日本は通勤・通学により旅客輸送で鉄道の割合が比較的大きい」など特徴がわかればよく、また〔Ⅱ〕の雨温図の判定は白地図上に都市の位置が示されており、内陸・海沿い、緯度差などの影響が理解できていれば解答できた。統計の細かい知識が問われることは少ないので、統計は上位国の特徴(人口・自然、地域的偏りやシェアの大きさなど)を捉える学習が大切である。地名については〔Ⅳ〕でリード文中の空欄にあてはまる語句が選択肢で問われているが、各空欄は実質2~3択であり、代表的な地形の位置が地図上で把握できていれば解答できた。地名は地図帳の一般図のみならず、何に関する地名なのか、主題図と合わせて学習しよう。また、2024・2025年度と続けて分布の図示が問われている。系統地理の各種主題図のほか、主な国の位置についても地図上でわかるようにしておこう。

論述・説明問題

2025年度は短文のほか、2つ3つの語句で簡潔に述べることが求められた。内容は事象の特徴や、原因・結果を問うものが多い。これについては教科書の内容について、特徴や長所・短所、原因・結果などを簡潔な語句で表にする、フローチャートで図化するなど、要点を押さえるようにして対策したい。

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