<入試科目の掲載について>
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同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ 授業紹介

掲載している内容は、2024年4月時点のものです

法学部 法律学科
特殊講義(国際物品売買と国際商事仲裁Vis Moot)

特殊講義の1枚!

何をしているところですか?

2023年2月23日に同志社大学で開催された、国際大会出場チームが参加するプレ大会である模擬仲裁日本大会(Vis Japan)の様子です。

模擬仲裁とはどのようなものですか?

ビジネスの場で起きた紛争を課題にし、話し合いで解決に導くロールプレイを行う実践型の取り組みです。

世界の法学生や法律実務家と交流し、
法学を学ぶなかで自分の未来を描く

授業の特徴

インターナショナルな法律家に
成長できる人材を発掘

2023年2月の日本大会でのチーム集合写真。
2度3度、参加する学生も多い

法学部法律学科と聞くと、司法試験合格をめざして日本の法律を覚える努力を日夜続けているといったイメージを持つ人も多いかもしれない。けれども「それは完全な間違いです」と野々村和喜先生は話す。

弁護士だけでなく、公的機関や民間企業で法務担当として活躍する、幅広い意味でのインターナショナルな法律家を社会は求めている。「この特殊講義は、そうした人材へと成長してくれる学生の発掘をめざしています」

実践的な学び

世界最大の仲裁大会に
チームを組んで出場する

日本はどちらかといえば訴訟至上主義的。「一方、国際的なビジネスの世界では、手続が迅速、互いに納得できる仲裁人を選べる、非公開で行える、費用が安いといった利点が多い、仲裁を利用した紛争解決が好まれています」と野々村先生は話す。

しかし、そうしたグローバルに活躍できる広い視野と知識とコミュニケーション能力を備えた企業法務人材が不足しているのが日本の現状だ。

そういった流れを汲むこの授業で対象にしている法分野は、国際売買法と国際商事仲裁法。毎年度末に開催される模擬国際商事仲裁世界大会(Vis Moot)への出場を目標に掲げる、アクティブラーニングだ。

模擬仲裁は模擬裁判をイメージするとわかりやすい。問題として出されたビジネス上の紛争を、学生やロースクール生で構成されるチームが申立代理人になって意見を作成。仲裁役を務める法律家に対してリアルさながらに弁論を行う。

この授業の目的は、模擬大会をとおして「公平な利害調整とはどういうものか、紛争解決の手続きにおいてどのようなことが大事なのかといった、法的ルールの基礎にある思想・原則を体験すること」。国際大会のプレ大会として開催されるVis Japanには英語部門と日本語部門があり、同志社大学チームは、2022年には英語部門1位・日本語部門2位、2023年には日本語部門で1位を受賞した。

身につく力

経験することで得られるのは
伝える力やチーム力

第30回ウィーン大会(2023年4月)で弁論中のひとコマ

この授業は1年次の春学期から受講可能。「担当者としては、春秋学期を通して受講して1年目には失敗や悔しい思いをしっかり経験。2年目に生かしてほしい」と野々村先生は話す。失敗体験を経ることで成長が期待できるからだ。

法律をただ覚えるのではなく、どう解釈して、自らの主張につなげるかを考える力も得られる。「どうすれば相手を納得させられるか、コミュニケーションを円滑にするための伝える力なども身につきます」。課題に挑むうえでチームの仲間と協力するなど、社会では当たり前に要求されるスキルも会得できる。

自らの英語を“恥ずかしい”と感じる気持ちを払拭することも大切。「中学・高校で修得した語彙と文法力があれば本当に十分。美しく話すことは不可欠ではありません」と先生は断言する。

今年第30回を迎えるウィーン大会、第20回を迎える香港大会に出場して論戦を交える体験を通して、学生は国際的な活躍が決して遠い夢ではないことを実感できる。法律家を志すためのスイッチを押す役割を担っている授業だ。

学生の声


社会を動かす基礎になっている法律を学び、
将来に生かしたい

法学部
2年 A.I.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

法律がつくられる経緯、意図などに興味があり、この学科を選びました。英語を使う仕事に就きたいとも思っていたので、Vis Mootには1年生から参加。2回目になる今年は香港大会に出場し、英語で対戦を行います。この授業では、どの法律をどう解釈して現実の問題に当てはめるかが学べます。卒業後はその経験が生かせる企業法務分野に進みたいと思っています。


やりたいことや夢が見つかり、
恩師や最高の仲間にも出会えました

法学部
4年 Y.K.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

英語とビジネス、法律を掛け合わせられる点に魅力を感じ、2年生の春にVis Moot参加を決めました。リサーチや書面の作成、口頭弁論を英語で行うのみならず、国際法の知識も必要なので大変でしたが、世界のロースクール生と切磋琢磨する貴重な体験ができました。将来は国際紛争を解決する渉外弁護士として、企業を法律面からサポートするのが目標です。

指導教員 野々村 和喜 准教授

山口県出身。同志社大学大学院法学研究科博士後期課程(単位取得満期退学)。専門は民法。2015~2017年度に、世界中の法学研究者・法学生が集まるマックスプランク外国法国際私法研究所(ハンブルク・ドイツ)にて在外研究。その際の体験がインターナショナルな法学部をめざす原動力になっている。趣味はバイクツーリング。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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