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ゼミ研究室紹介

生物資源科学部 獣医学科
獣医公衆衛生学研究室(分野:公衆衛生学)

指導教員 丸山 総一 教授

1982年日本大学農獣医学部獣医学科を卒業。1984年東京大学大学院農学研究科修士課程を修了。博士(獣医学)。財団法人競走馬理化学研究所研究部研究員を経て1985年より日本大学助手、1992年より専任講師、1998年より助教授を経て、2005年より現職。

動物から人へ感染する人獣共通感染症の
研究で人々の健康と生活の安全を守る

研究テーマ

ペットや野生動物が持つバルトネラ菌の感染に注目


トンネルに生息するコウモリを捕獲

今、社会で大きな関心を集めている感染症。その6~7割は動物から人へと感染する人獣共通感染症だとされている。そういった人と動物双方に関連する感染症の疫学解明に取り組んでいるのが、丸山総一先生が率いる獣医公衆衛生学研究室だ。

「現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスも、野生動物(コウモリ)起源ではないかといわれています。また、多くの人がペットを飼い、野生動物が身近に出没することが増えるなど、人と動物の距離は極めて近くなっており、人獣共通感染症に対して注意を払う必要が高まっています」と話す丸山先生は、ペットの猫が保有するバルトネラ(Bartonella菌が原因の“猫ひっかき病”を長年研究してきた。

「研究対象としているバルトネラ菌は、ほ乳類の赤血球に寄生する細菌で、動物の咬傷や節足動物の刺咬により人に感染します。現在、14菌種2亜種のバルトネラ菌が、人に猫ひっかき病や(ざん)(ごう)熱、心内膜炎などの人獣共通感染症の起因菌として知られています。しかし多くの日本の野生動物が保有するバルトネラ菌の実態には、まだ不明な部分が数多くあるのが実情です」

研究の展望

野生動物の血液から分離したバルトネラ菌を遺伝子解析

獣医公衆衛生学研究室では、日本各地の野生動物(野鼠、コウモリ、サル、マングース、ハクビシン、アライグマ、タヌキ、猪、鹿など)の血液からバルトネラ菌を分離し、遺伝子解析を進めている。菌種を特定し、病原遺伝子の保有状況を調べ、人に対する病原性の有無を推定する。

「野生動物を捕獲することは大変です。そこで、共同研究者の方にも協力していただき、全国から野生動物の血液を集めます。私たち自身も管理捕獲や狩猟に同行して、動物の血液やマダニ、ノミ、シラミバエなどの外部寄生虫を採取します。また野鼠などは森林にワナを仕掛けて採取します。トンネルや廃屋に生息するコウモリを捕獲したこともあります」というように丸山先生らの研究はフィールドワークと研究室での解析実験の双方で成り立っている。地道に研究活動を続ける丸山先生は学生に向けご自身の研究姿勢を示してくれた。

「私たちの研究は、サンプリングや病原性解析などに多くの方たちの協力と共同研究が必要です。そのため協調性や社会性も必要です。研究に近道はありません。地道に実験を進めることが大切なのです」

PickUp プロフェッサーメッセージ

研究に近道なし
積み重ねの上に成果がある

研究の楽しさや醍醐味は自分自身が未知のことを発見できることにあります。そのためには、これまで明らかにしてきた事実や確立してきた手法を基礎にして、地道に実験・研究を進めることが大切です。私が研究している人獣共通感染症は、動物と人の双方の健康に関わる分野です。今後、人と動物が共生していく上でも、重要な学問分野であると思っています。

私は「初心を忘れずに最善を尽くせ」と「努力は人を裏切らない」という言葉が好きです。自分が興味をいだいたときの初々しい気持ちを持って、自分ができる最善を尽くしてほしいと思います。そして、何事にも努力を惜しまずに対応すれば、様々な困難に遭遇しても克服することができますし、努力している姿を見ている人が必ずいて、評価してくれるはずです。

目標を到達するのに近道はありません。皆さんも人生の目標を到達するために地道な努力を怠らず、一歩一歩階段を上るように頑張っていただきたいと思います。

研究室の活動


  • コウモリからバルトネラを分離するために採血する。


  • この2種以外にも4種の新種のバルトネラを発見して国際登録している。

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このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 日本大学 入学課
Tel 03-5275-8001