<入試科目の掲載について>
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日本大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2022年7月時点のものです

法学部 政治経済学科
立福家徳ゼミ(経済政策論)

立福家徳ゼミの1枚!

なんだか、学生さんたちが楽しそうに話し合っていますね。

ゼミが終わった後、学生たちが自主的に集まって次の発表に向けての準備をしているところです。

和気あいあいとしていて、とってもいい雰囲気ですね。

私のゼミでは、データさえあれば研究テーマは自由。自分たちの興味があるものを研究対象にしているから、学年問わず交流しながら、楽しく研究しているようです。

データを使った社会課題の分析を通して
現代社会に必須のスキルを身につける

ゼミのテーマ

データを使ってテーマを分析し、政策を提言する

立福ゼミのテーマは《データを用いた政策の検討》で、立福先生によれば「自分たちでデータを使って、関心のあるテーマについて分析を行い、政策提言――つまり解決策を提案します」とのこと。現代は「エビデンス」や「見える化」という言葉が一般化しており、どんな分野でもデータを扱うことが欠かせなくなっている。そこで「データに裏付けられた根拠のある研究をすること。また、それを通してデータの扱い方に慣れることが重要」と先生は指摘する。

データを扱うと意外な事実に気づかされるのが興味深いところ。例えば、児童虐待が増えて深刻化しているような印象があるが、実際には虐待死はほぼ横ばいであることをデータは示している。「児童虐待とか少年犯罪とか、特にマスコミが取り上げると犯罪の件数が増えて、凶悪化している印象を受けますが、実際にその件数が増えているのか、凶悪化しているのか。あるいは政府が力を入れて把握するよう努めた結果として、その数が増えているのか、自分たちが実際にデータに当たって主体的に見ないと気づかないものなのですよね」

また「どうやってデータを取っているのか」に注意を向けることも大切だという。「例えばアンケートを取られたときに『この聞き方ってあんまりフェアじゃないよね』とか『答えを誘導しているのではないか』ということに気づくこともあります」。このようなことに気づくことは、これからの社会に生きるために必要なリテラシーだと強調する。そしてそれを身につければ、「ただ数字に一喜一憂するのではなく、その数字の意味まで考える習慣がつくと思います」と先生は語った。

ゼミの特徴

全グループがプレゼンと論文で他大学と研究を競う

グループの発表中。
発表後は先生と学生たちが活発に意見交換を行う

3年生は4年生と一緒に少人数のグループを組み、グループワークで研究を進める。4年生はグループのメンバーとして3年生をサポートしながら、同時に一人ひとりが卒業論文に向けた個人研究を進める、というのが立福ゼミの進め方だ。研究のテーマは、データさえあれば自由で、何でも構わない。これまで「都道府県別の犬猫の殺処分件数の違いとその要因」や「高齢者の免許返納率と事故の推移」「温泉地の地域格差について」など、様々なテーマが挙がっている。

ゼミの全グループが毎年、日本政策学生会議(ISFJ)の政策フォーラムに参加していることも、立福ゼミの特徴だ。ISFJは慶應義塾大学や大阪大学、一橋大学なども参加する、実証分析による研究を競う学生主体の論文大会。プレゼンテーションと論文で評価を受ける。「受賞をめざして学生たちは1年間研究を進めます。また、他大学の先生方から、自分たちの研究に普段と違った視点からコメントをもらえることも多様な視点を身につける貴重な経験となります」

3年生と4年生がグループワークをするのは「年齢の異なるタテの関係をきちんと作れるようになってほしいから。グループワークは社会に出てからも必要になるので、役割分担や全体の調整などを学生のうちにしっかり学んでおいてほしいと思います」

学生の声


学びも絆も深まるフレンドリーな雰囲気。他大学との関わりもいい刺激になります

法学部 政治経済学科
4年 K.S.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

このゼミの魅力は、データを通して、自分が気づいていなかったことを発見できること。また、自分の関心のあるテーマについて深く知れることや、データ分析の知識が身につくことなど、ひと言では表せません。

3年生のときには都道府県別の教育格差について研究し、ISFJにも参加しました。他大学と関わることは刺激にもなり、いい経験になりました。またグループで論文を作成するため、チームで目標に向かって協力する達成感もありました。

ゼミ生は明るい人が多く、学年に関係なく和気あいあいとしているので、先輩方ともすぐ親しくなり、就職の相談などにも乗ってもらっています。先生も学生にフランクに接してくださるので、気軽にいろいろなお話が伺えるのも楽しみのひとつです。

私は現在「自殺と社会的要因の関係」をテーマに卒業論文を進めながら、公務員をめざして採用試験に挑戦中。社会人になったら、ゼミで学んだデータ分析のスキルをぜひ仕事で生かしたいと思います。

研究室での活動

立福ゼミは2021年度のISFJ政策フォーラムで、見事分科会賞を受賞した。

立福ゼミ生たちの卒業式。先生と学生たちの仲の良さが伝わってくる。

指導教員 立福 家徳 准教授

名古屋大学経済学部卒業後、大阪大学大学院博士課程修了。博士(国際公共政策)。専門は経済政策、公共経済学、応用計量経済学。内閣府・政策企画専門職、日本大学法学部助教、同専任講師を経て、2020年より現職。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 日本大学 入学課
Tel 03-5275-8001

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