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入試対策情報

現代文(N方式第1期)

2020年度入試の問題分析

学部の出題内容と形式

大問3題のうち、IとIIが現代文。Iは、東アジアにおける儒教の再評価を扱った文章。徳川時代以来、儒教は倫理・道徳の教え、つまり〈儒学〉として捉えられてきたが、筆者はその〈宗教〉としての特質を捉え直そうとする。そのうえで儒教・仏教・道教の「混淆」という現象に着目し、それが〈儒教経済圏〉のベースになることが論じられている。IIは死と病をめぐる哲学的エッセイ。生きるとは肉体とともに生きることなのだから、死を恐れ生を望むのであれば、人は死をもたらす病をも恐れることになる。医療技術は進歩した。だが根本的な問題は、なぜ死よりも生が望ましいのかということだと筆者は言う。そして、死とは自然現象につけられた単なる名称にすぎず、我々の観念のうちにしか存在しない、無であるという。常識的な発想にとらわれずに理解する必要がある。いずれも設問は標準的で、難問奇問は見当たらない。傍線部の内容説明や空欄補充、漢字など、オーソドックスな出題形式だった。

2021年度入試対策・学習アドバイス

主題への意識

設問を正確に解くためには、論旨を正確に追い、内容を頭に残さなければならない。そのために不可欠なのが、主題に対する意識だ。主題とは、その文章における「説明の対象」である。言い方を変えると、読者が理解しなければならないことだ。通常はたったひとつしかない。その主題に対する説明が、残りの文章全体を占める。だから、「この部分は何を説明するためのものか」という意識を持つと、各部分の関連が見えやすくなる。そうすれば、理解した内容が頭に残り、理解したことを、実際に設問を解くときに生かせる。接続詞の穴埋めでも、このような力が問われている。

読解の基本を身につける

何かを言葉で説明する手段は、「対比」「具体例」「言い換え」など、限られたものしかない。しかし多くの受験生はそれらを、単にチェックしているだけで終わっていることが多い。内容を理解するための手段になるのだということを踏まえておくことが大切だ。これは受験に必須であるだけでなく、文章を理解するうえでの基本であり、大学で勉学するうえでの前提条件である。当たり前のことを当たり前にやれば解けるように設問は作られている。

漢字と語彙(ごい)

漢字の学習は必須。漢字・語彙(ごい)を直接的に問う設問が多く出題されることもある。日常ではあまり使用しないが、物事を説明したり理解したりするには必要不可欠な、多くの抽象的な言葉もその過程で覚えられる。難しそうに見える言葉に脅えて内容が理解できなくなるという事態だけは避けたい。余裕があれば現代文重要語を集めた参考書も利用して多くの言葉に触れてほしい。

様々な文章に触れる

入試問題で出題される多くの文章は、日常とはまったく別の視点から物事を分析したものが多い。とはいえ、書かれている内容は、受験生の日常にも関わるものであることも多い。自分が親しんでいるはずの事柄を分析的に理解するという経験を、様々な文章を読むことで積み重ねてほしい。その経験の積み重ねが、読解力向上の近道だ。設問に解答する力にも必ずつながる。