<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

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※2023年10月時点での情報を掲載中

日本大学 生産工学部 環境安全工学科

PICK UP! SCIENCE LAB先生に聞いてみた! 環境安全工学科 研究室 持続可能研究紹介

髙橋 栄一 研究室

次世代燃料として期待されるE-fuelの燃焼メカニズムを解析

【髙橋研究室とは?】
この研究室では、脱炭素社会の実現をめざした研究に取り組んでいます。日大に赴任する以前は、産業技術総合研究所に所属し、主にプラズマを使ってエンジン内での燃焼の効率化を図る研究を行っていました。現在は、産総研時代からの研究を継続する一方で、新たにE-fuelの着火や燃焼に関する研究に取り組んでいます。E-fuelは再生可能エネルギーで作った水素や回収した二酸化炭素を原料にした合成燃料で、カーボンニュートラルの達成に期待される次世代の燃料です。中でもジメチルカーボネートなどの酸素を含む含酸素燃料に注目しています。バイオマス燃料とは異なり工業的に製造できるため、将来的にも需要を満たせる可能性があります。


ハイスピードカメラで撮影したE-fuelの燃焼状況

【こんな研究です】
E-fuelの研究では、実際に燃焼させる実験を行い、ハイスピードカメラを用いてどのように燃え広がるのかを観察し、特性を調べて評価します。一方で燃焼シミュレーションモデルを作り、実験結果と比較します。また、従来の炭化水素系燃料とE-fuelを混合させ、より燃焼効率のいい混合割合を求める研究も行っています。特に混合した場合の燃焼メカニズムについてはまだ未解明の部分も多く、その解析に力を入れています。

【こう役立てたい!】
含酸素燃料系のE-fuelは、従来の炭化水素系燃料よりエネルギー効率が高く、ハイブリッド車などに使われる小型エンジンの効率を高める燃料になる可能性があります。また、プラズマを使って化石燃料を炭素と水素に分離する技術があり、そこから得られた水素はグリーン水素とブルー水素の中間色のターコイズ水素と呼ばれます。従来の方法よりエネルギー効率が高くコストも低くできるというメリットがあり、今後はこちらの研究も視野に入れています。

外山 直樹 研究室

二刀流をコンセプトにした触媒材料で環境問題解決に取り組む

【外山研究室とは?】
触媒は繰り返し利用できる材料で、消費劣化がなければ半永久的に使えるものです。この研究室では、触媒材料の開発を行っています。現在注力しているのが、工場などから出る排水から有機汚染物質を取り除いて浄化する触媒です。また水素生成に利用できる触媒の開発にも取り組んでいます。研究室の特徴は、一つの触媒を異なる目的で、多角的に使用可能な材料を追い求めていることです。いわば二刀流として活用できる触媒材料の開発をめざしています。将来的には工場排水の浄化を行いながら水素生成も同時にできるような、環境とコストに優しい触媒の開発をめざしたいと考えています。

【こんな研究です】
脱炭素社会の次世代エネルギーとして水素が注目されています。気体では膨大な体積となる水素を運ぶ手段の一つに、水素を多く含む固体のまま輸送する方法が検討されています。 例えば、錯体水素化物と呼ばれる物質が候補で、これらから水素を効率的に発生させる触媒の研究を行っています。特に高価な貴金属などを使わず、安価で環境負荷の少ない金属酸化物を組み合わせた触媒の研究を進めています。


開発した触媒の電子顕微鏡写真。
ナノサイズの球状中空体の構造をしている

【こう役立てたい!】
錯体水素化物から発生する水素は、主に燃料電池向けです。中でもアンモニアボランは常温常圧で水素を運べる安定した水素貯蔵材料で、電動自転車や電動車椅子など身近で使う安全性の高い燃料電池を想定しています。また開発した触媒が、水素生成だけでなく他の反応にも利用できないかを、研究しています。様々な反応に使える多角的な触媒材料は、環境やコストを考えたときに有用です。学生にも多角的な視野で取り組むように指導しています。

就職に強い環境安全工学科

就職率10年連続100%

環境安全工学科の強みは、充実したカリキュラムだけではありません。就職率は10年連続で100%を達成し、大手をはじめさまざまな優良企業に卒業生を送り出してきました。ここでは過去の就職実績と、高い就職力の理由を紹介します。

就職率100%だけでなく、質の高い就職先!

[主な就職先]

清水建設/大林組/大成建設/戸田建設/五洋建設/髙松建設/三井住友建設/鉄建建設/飛鳥建設/新日本建設/富士急行/日本通運/ダイワハウス/野村不動産パートナーズ/日立ビルシステム/高砂熱学工業/大気社/日比谷総合設備/JERA/明電舎/三機工業/日立パワーソリューションズ/日本工営/オリエンタルコンサルタンツ/パシフィックコンサルタンツ/建設技術研究所/日水コン/NJS/国際航業/アジア航測/日鉄環境/SUBARU/スズキ/ダイハツ工業/日野自動車/三菱自動車/いすゞ自動車/日立Astemo/ニチガス/ミツウロコ/シード/吉野工業所/味の素冷凍食品/日立社会情報サービス/パナソニック/東芝/三菱電機/アズビル/JR北海道/JR東日本/JR東海/JR西日本/東京メトロ/西武鉄道/京浜急行電鉄/スカイマーク/ネクスコ東日本/東京水道/東京都下水道サービス/国土交通省/東京都庁/千葉県庁/神奈川県庁/千葉市役所/特別区(東京24区)/警視庁/千葉県警察/千葉県教育委員会

強い理由① 資格

国家資格をはじめ、多様な資格への道が開けます!

取得できる資格

教員免許状(中学校理科1種、高等学校理科1種、高等学校工業1種)

国家資格の指定学科に認定されている資格

建築施工管理技士/造園施工管理技士/管工事施工管理技士/土木施工管理技士/電気工事施工管理技士/電気通信工事施工管理技士/建設機械施工管理技士

めざす資格

技術士/エネルギー管理士/環境計量士/一般計量士/環境アセスメント士/環境カウンセラー/公害防止管理者/土壌環境監理士/毒物劇物取扱責任者/危険物取扱者/作業環境測定士/廃棄物処理施設技術管理者/労働安全コンサルタント ほか

強い理由② 現場体験-生産実習-

就職に強いもう一つの理由が、生産工学部の創設時から50年以上必修科目として行ってきた生産実習(インターンシップ)。長年にわたって培われた企業との信頼関係や指導ノウハウを基に、生きた学習体験を学生たちに提供しています。生産実習を通して学びの姿勢や将来の考え方も磨かれ、毎年高い就職実績に結実しています。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 日本大学 生産工学部入試センター
Tel 047-474-2246

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