<入試科目の掲載について>
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同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2024年4月時点のものです

グローバル地域文化学部 グローバル地域文化学科 ヨーロッパコース
中嶋ゼミ(政治学、政治思想)

中嶋ゼミの1枚!

大きなポスターに、皆さんが見入っています。

これはゼミ合宿でのワンシーンで、ポスターセッションをしているところです。

ポスターを使って発表をするのですか?

自分の好きなテーマを選び、自由に表現します。掲示の内容を見ながら、それぞれの意見を出し合う発表スタイル。少人数で気兼ねなく話し合えるので、議論に慣れていない学生でも話を展開しやすいメリットがあります。

西洋の思想を学ぶことによって、自分たちの社会に足りないものを考える

ゼミでの学び

テーマに掲げるのは、
政策と思想

現代人に考えるきっかけを与えてくれる先人たちの思想について学びを深めていく

政府や企業、NPO法人、国連、あらゆる組織は多くの政策を打ち出す。それは、今直面している問題を解決するためのものだが、同時に思想の影響を必ず受けている。思想とは、先人たちが似たような状況に直面した時に紡ぎ出した知恵だ。

「だから、自分としては立派なことを考えたつもりでも、実は同じようなものが過去に存在していたということがよく起こるわけです。ですから、政策を打ち出すには古典と呼ばれる、過去の思想について記された文献を読み、先人たちの知恵や思想をきちんと踏まえていかねばなりません」と中嶋洋平先生は話す。

自分たちの社会に足りないものを補っていくためには、自国の枠組みだけではなく、西洋の思想をきちんと学ぶことも大切だ。現代の事象に応じて先人たちの思想を取り入れることに加え、過去に先人たちがどのような考え方を基礎として政策を紡ぎ出してきたのかを考えることが研究室のテーマになっている。

ゼミでの一年

古典を読み込むことで
自信をつける

ゼミでは、春学期に3冊、秋学期には2冊の古典を読み込む。「近年の学生には読書経験があまりありません。大量に読むことで自信をつけてもらいます」

春学期に、マックス・ヴェーバーの著作から政治とは何であるかを知り、ジャン=ジャック・ルソーを読んで国家とはどういうものかを考え、E.H.カーに国際政治の捉え方を学ぶ。秋学期には、今日の社会において自由とは何かということをJ.Sミルの著作から考えていく。最後に、日本が直面する現実問題として自由主義経済のなかで貧富の格差が広がっている状況を比しながら、カール・マルクスを読むのだ。

3年生の後半からはそれまでの学びを踏まえて個人の研究テーマを見出し、4年生の卒業論文執筆につなげていく。「かつては、人種問題や民族問題に興味を持つ学生が多かった気がしますが、最近は経済格差の問題に目を向ける学生が増えています」。中嶋ゼミの学生たちのテーマは実社会の状況を映す鏡のようなものであるとも言えよう。

学びの広がり

可能性は無限大。研究テーマは
限定せず、幅広く学ぶ

グローバル地域文化学部では、卒業論文に英語と第2外国語の文献を引用・参照することが求められる。たとえば論文を日本語で書き、英語とスペイン語の文献を参考文献一覧に加えるのが理想だ。

なかには外国語が苦手という学生もいる。けれども、それを上回る興味と関心があれば苦手意識は払拭できる。先生は「私はフランスに留学して学位をとった人間ですが、いまだにフランス語は得意ではありません。そんな私がフランス語を学ぼうと思ったきっかけは、大好きなフレンチポップスの歌詞の意味を知りたかったから。興味は自然と学びにつながるものです」と話す。

学ぶうえで大事なのは、自分の興味を限定しないこと。「大学に入ると興味の対象は変わるし、広がります。私にはこれしかないなどと思い込まないでほしい。可能性は無限に広がっているのですから」

学生の声


将来の目標は、人種や民族の壁を越えて多文化共生できる都市づくり

グローバル地域文化学部 グローバル地域文化学科
ヨーロッパコース
4年 S.K.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

世界史全般について専門的に学びたいと思っていましたが、国際関係の学びや地域文化の学びなど幅広い領域について知識を深められる学部なので、いろいろな選択肢のなかから関心があるものにテーマを絞っていきました。現在はヨーロッパにおける都市政策に興味を絞っています。

中嶋ゼミでは質問しやすい雰囲気が常にあり、先生と学生の距離感も近いです。卒業論文のテーマ設定に関しては自由度が高いので、私はグローバル時代に対応した都市づくりをテーマに卒業論文を書く予定です。異なる文化同士の接触から起こる衝突を回避し、多文化共生を実現させるための都市の枠組みを考察します。

グローバル地域文化学部では、英語以外の第2外国語も重要です。私はスペイン語を受講しているのですが、これはサッカーが好きだから。週3回の頻度で集中的に学べるので、高い語学力を身につけることができます。将来的には語学を武器にすることも可能です。

先日は、ドイツを中心にヨーロッパ各国での研修プログラムに参加してきました。グループ単位でテーマを決めたうえで、現地の大学生と協力しながらフィールドワークを行いました。異なる文化を持った者同士で相互理解をどのように進めるかを考えることで、まさに多文化共生のリアルを知る体験が積めました。

ゼミの様子

下段の5冊が、3年次の1年間にテキストとして読み込む5冊。いずれも政治思想の重要な古典に位置づけられている。

学生との年齢が近いため、ゼミはいつも和気藹々。ある日のゼミは先生の誕生日。プレゼントを持参する学生もいるほど親しまれている。

指導教員 中嶋 洋平 准教授

1980年、大阪生まれ。家族の仕事の関係で福岡に移り、その後、慶應義塾大学入学のため神奈川に転居。同大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)政治研究系博士課程修了。政治学博士。趣味はポタリング。休みの日には目的を決めずに折りたたみ式自転車を走らせている。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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