<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

どうししゃ

同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2023年8月時点のものです

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科
中国語コース
内田ゼミ(中国近現代史、近現代日中関係史、中国外交)

内田ゼミの1枚!

中国語コースに属しながら、京都や奈良でのフィールドワークもあると聞き、意外に思っています。

京都や奈良は中国を中心としたその時々のグローバルな交流を通して形づくられてきました。日本古来の寺社仏閣には、中国の影響を受けた建築物が多々あります。中国との関係抜きに日本の歴史や文化は語れません。こうした長期にわたる厚い交流の上に今の日中関係があるのです。

文献やネットでも確認することはできると思いますが、現地へ赴く理由を教えてください。

事実に基づいた記事や文献にも、書き手の主観が加わります。惑わされないためには自身で見て、感じて、考えることが重要だからです。

日中関係の探究を通して、多様な情報に触れ、論理的な考察から結論を導く

ゼミの特徴

留学前に「中国側から見た歴史」を知る価値

日本のすぐ近くに位置し、広大な領土と膨大な人口を抱える中国。同国との良好な関係の構築は、日本の将来にとって最も重要な課題のひとつに数えられる。そのためには先入観を取り払い、客観的な視点で両国の歩みを見つめる必要がある。こうしたなか、中国に関連する文献を徹底的に読み込み、現在の中国の考え方や関心事を把握してその実態に迫り、より良い日中関係の在り方を模索するのが内田ゼミだ。

「中国語コースでは、2年次秋学期から約1年間の留学を経験します。ゼミの開講は2年次の春学期。留学期間を有意義に過ごせるよう、内田ゼミでは留学前に中国の歴史、とくに約150年前から現代にいたる近現代日中関係史について学びます」と話す内田先生。中国文化や国民感情ついての知識や問題意識を備えて留学することで、現地での情報感度が研ぎ澄まされて充実した日々が過ごせるという。「同じ場所で同じ期間滞在した場合でも、アンテナを張っている学生とそうではない学生とでは、心を動かす体験や学びの質に歴然たる差が生じます。その意味では、留学の成果は、出発までに決まると言っていいでしょう」

身につくスキル

あらゆる領域に生かせる、調査・分析力を修得

成長を願うからこそ厳しく指導する内田先生(後列右端)と、そんな先生に師事して熱心に学ぶ学生たち

留学中は中国の実情を自身の目で確かめ、帰国後に、中国語圏に関する専門書や、新聞記事を読み解いて考察を深めていく。「留学中に知り得た情報や体験を、帰国後に客観視し、熟成させていきます。個人の見聞はあくまで一部でしかありません。様々な文献や記事にあたることで、自分の経験を中国全体の文脈のなかで理解していくことが大切です。複数の情報を比較検討しながら自分自身で考えることで、情報を精査し、より説得力のある見解を形成する力が身につきます」

同ゼミでは、学生一人ひとりが順番に研究内容をプレゼンテーションする。学生は1週間前に発表資料を内田先生へ提出。速やかに添削されて戻ってくるので、本番では、より説得力のあるプレゼンが行える。また、発表者のプレゼン時間や、プレゼンに対するディスカッションの時間が十分に設けられており、ほかの学生の多様な意見を知ることもできる。「私はゼミを通じて、調査の方法を指導しています。社会人になって、説得力のある企画書を作成するにも調査が必要ですし、情報があふれる現代社会において、その真偽を見極める力は重要です。あらゆる物事に対して、常に調査する行動様式を身につけてほしいですね」

卒業後、どんな領域へ進み、どのような課題に挑もうとも、このスキルは大いに生かせるはずだ。

学生の声


様々な視点や考え方に触れて
成長を実感

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科
中国語コース
4年 N.H.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

世界の人口の6分の1以上を占め、インバウンドで大きな影響をもたらす中国。なかでも中国の政治・経済に興味を持ち、内田ゼミに入りました。「大学で本気で勉強したい」と思っていた私にとって、内田先生の熱意あふれる指導は、期待にしっかりと応えてくれるものでした。

現在は習近平政権における、貧富の格差を緩和するためのユニークな政策について探究しています。裕福な都市と貧しい都市間の助け合いを促す政策で、キャンパス近隣の国立国会図書館なども利用しながら調査しています。ゼミの発表では、結論を見出せなかった事柄をディスカッションのテーマに据えることで、ほかの学生の様々な視点や意見、考え方を知ることができ、毎回大きく成長している実感があります。

卒業後は広告代理店に就職し、国内外の人々の心を動かす制作物を創りたいと考えています。将来的には国境や地域、文化の壁を越えて、お互いに歩み寄れる社会の構築に少しでも貢献したいと考えています。

指導教員 内田 尚孝 教授

神戸大学大学院文化学研究科で博士号取得。外務省専門調査員として在上海日本国総領事館に勤務。淑徳大学専任講師、准教授を経て、2011年に同志社大学に着任。主な研究は、近現代中国の政治、外交。なかでも日中関係に強い関心を持つ。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

PAGE TOP