同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介
掲載している内容は、2023年7月時点のものです
神学部
村上ゼミ(キリスト教の歴史)
村上ゼミの1枚!
自然豊かな所ですね。どこに行かれたんですか?
京都の大原にある仏教寺院へフィールドワークに行ったときの写真です。
神学部といえばキリスト教を学ぶ学部ですよね?どうして仏教のお寺に行くんですか?
人が救いを求めるという点では、キリスト教も仏教も同じです。それに、同志社大学神学部で学べるのはキリスト教だけではないんですよ。
自分自身で立てた問いの解明を通して
自分について、人間や社会について考える
学部の特徴
キリスト教、ユダヤ教、イスラームが
学びの対象
1875年の同志社英学校開校時以来のキリスト教の教育・研究を継承するのが同志社大学神学部。2001年のアメリカ同時多発テロ以降は、ユダヤ教やイスラームも学びの対象とし、多様な文明や価値観の共存について探求している。
そもそも神学とは何だろう。村上みか先生に聞いた。「神学は抽象的な学問ではありません。人間とは何か、人間は他者とどう関わっているのか、社会や世界とどう関わっているのかを考えることを通して生きることを考えるものなのです」。世界では宗教による対立も見られるが「国家を動かすのも人間です。自分を認識すること、人間を認識すること、そして人間の集まった社会を認識することはつながっています。神学を学ぶことによってそんな視点を持てるようになれば、世の中で起こる様々な出来事を、より深く理解できるのではないでしょうか」
学びのPOINT
主体的な問いを解明するなかで、
自分自身や社会の問題と対峙
村上先生のゼミでは、自分の関心がどこにあるのかをしっかりと見極めたうえで、各自が自由にテーマを決め、それを深く掘り下げていく。「授業の延長ではなく、主体的に問いを持ち、それを解明するという姿勢で研究することを勧めています」
キリスト教の信仰を持たないある学生は「人はなぜ信仰心を持つのか」というテーマに取り組んだ。心理学的なアプローチも交えながら自分なりの答えにたどり着いたそうだ。「すばらしい内容でした。テーマによっては明確な答えが出ない場合があるかもしれませんが、自分で問いを立て、問いと格闘する、そのプロセスで多くのことが学べるのです」
ゼミの時間には進捗状況を報告し、意見を交わしあう。研究を通して自分自身や社会の様々な問題と直面しているゼミ生。言葉が次々あふれ出て、白熱した議論になるそうだ。
ゼミの特徴
フィールドワークを通して、
歴史を感じる体験も
資料をひもとくだけではなく、フィールドワークに行き、歴史を感じることを大切にするのも村上ゼミの特徴だ。2022年は京都の大原にある寺院に出かけた。仏教の経文に節をつけて唱える「声明」の修行道場だ。「貴族が政治に関わるなかで、街の喧騒を離れて心を鎮めに来たり、ついには政治から逃れて出家したりといったことがあったようです。現実の社会で葛藤しつつ生きる人間が魂の救いを求めた場としての歴史が感じられます」
ゼミを通して身につけてほしいのは「自分の知識やスキルを用いて主体的に考え、追究していく力。生きるうえで本当に大切な力です」と先生は話す。「同志社大学神学部には、キリスト教に限らず、宗教やその歴史、宗教が引き起こす様々な現象に関心のある方のために、十分な学びの環境が用意されています」
学生の声
自分で選んだ好きなことをやりきれた実感があります
神学部 神学科
4年 Y.F.さん
*学年・インタビュー内容は取材時のもの
「自分のやりたいテーマを見つけなさい」というのが村上先生のスタンスです。私は宗教と人間の生活を結びつけた中世の神学者の言葉に魅力を感じ、その一人であるアウグスティヌスをテーマにしました。キリスト教の知識が全くない状態で入学したゼミ生も、先生のサポートを受けながら自分のテーマを見つけ、いきいきと研究していました。
人間の自由意思や善悪を論じたアウグスティヌスの本を読み込み、自分なりに理解して表現することに取り組んだ2年間は、ただただ楽しかったです。「こんな考え方があるのか」と驚き、中世に書かれたものを新鮮に読めることに感動もしました。好きなことをやり切れた実感があります。
神学部では、必修の1科目以外は学部を越えて幅広い科目を履修できます。私は中世神学史とジェンダー神学の関連科目を中心に、法学部、経済学部、心理学部など他学部の科目も履修しました。
神学は人間の本質をとらえる学問なので、自分自身のことも深く考えることになります。学びを通して、今後の生き方にプラスになる経験ができたと感じています。
バーゼル大学神学部博士課程修了、神学博士。専門分野は歴史神学:宗教改革の歴史と神学。趣味は音楽。宗教曲以外のクラシックや、テレビで流れる音楽も、いいと思ったものは聴く。
その他のゼミ研究室紹介
- 神学部 三宅ゼミ(近現代思想家の宗教観演習)
- 文化情報学部 身体メディア研究室
- 文化情報学部 日本文学研究室
- 文学部 越前ゼミ(20世紀美術史)
- 文学部 中村ゼミ(現象学)
- 文学部 赤松ゼミ(英語教育学・応用言語学)
- 文学部 瀬崎ゼミ(人文学系)
- グローバル・コミュニケーション学部 長谷部ゼミ(認知言語学)
- グローバル・コミュニケーション学部 内田ゼミ(中国近現代史、近現代日中関係史、中国外交)
- グローバル・コミュニケーション学部 中田ゼミ(動機づけ・教育)
- グローバル・コミュニケーション学部 唐ゼミ(台湾・中国現代文学)
- グローバル地域文化学部 中嶋ゼミ(政治学・政治思想)
- グローバル地域文化学部 遠藤ゼミ(20世紀アメリカのポップカルチャー)
- 社会学部 鵜飼ゼミ(社会デザインと社会ネットワーク)
- 法学部 村田ゼミ(アメリカ外交)
- 経済学部 奥田ゼミ(京都の老舗・職人)
- 経済学部 新関ゼミ(企業分析とファイナンス)
- 商学部 内藤ゼミ(経済・経営・商学系)
- 政策学部 大島ゼミ(日本国憲法)
- 政策学部 月村ゼミ(バルカン地域研究・民族紛争論)
- 政策学部 新見ゼミ(開発途上国の貧困・格差問題)
- 理工学部 インテリジェント情報工学科 知的システムデザイン研究室
- 理工学部 知識情報処理研究室
- 理工学部 ネットワーク情報システム研究室
- 生命医科学部 医情報学科 脳神経行動工学研究室
- 生命医科学部 医工学科 山本ゼミ(バイオマテリアル研究室)
- スポーツ健康科学部 河西ゼミ(障がい者スポーツ)
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