<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

とうきょうこうか

東京工科大学

東京工科大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2023年9月時点のものです

メディア学部 メディア学科
デジタルジャーナリズム研究室

デジタルジャーナリズム研究室の1枚!

これはどんな活動の場面ですか?

2022年秋に3年ぶりのリアル開催となった日本マーケティング学会のマーケティングカンファレンスでの一コマです。

学生の方は、どんなテーマでポスター発表されたのでしょう?

「コロナ後のレストランビジネス」「推し活」「ブランドとキャラクターのコラボ商品」といった学生それぞれのテーマで、実務家の方など多くの方から意見をいただきました。

デジタル時代のメディアと
ジャーナリズムの在り方を掘り下げる

研究テーマ

現場での実経験を踏まえ、エンターテインメントビジネスを探る

デジタルジャーナリズム研究室を率いる森川美幸先生は、映画コンテンツの宣伝や海外での新聞記者やテレビ番組制作を経て、映像プロデューサーの仕事を務められてきた。現在は、ご自身の経験を踏まえて若い才能を育てる一方で、エンターテインメントビジネスに関しての研究を続けている。そのメインテーマは「どうすれば映画が新たな収益源を獲得できるか」。映画界が抱える大きな課題に取り組んでいる。

「例えば、映画のなかで主人公が特定のメーカーの車を運転したり、実際に売られているジュースを飲んだりするシーンがあります。これは、映像のなかで実際の商品や企業を登場させるプロダクトプレイスメントという広告手法の一種で、アメリカではビジネスとして成立しており、専門の広告会社もあるほどです。ところが、日本ではまだそこまでの状況にはなっていません。それはなぜなのか、という点にとても興味があり、それが研究に取り組むきっかけにもなりました」と話す森川先生。日米の映画界における、プロデューサーと監督の力関係の違いにも注目しているという。

アメリカではプロデューサーが圧倒的に強く、最終編集権もプロデューサーが握っているため、ビジネス志向が映画製作に強く反映されることが多い。一方で日本の映画界では、プロデューサーもクリエイティブ重視の傾向にあるという。森川先生は長年、映画製作における、マネタイゼーション重視とクリエイティビティ重視の違いに注目し、プロダクトプレイスメントがクリエイティビティにどう影響を与えるのかを研究し続けている。

研究の柱

報道メディアに必要な3つの要素を実践的に研究する

学生たちは自らの興味・関心に応じてテーマを掲げ、研究を深めていく

デジタルジャーナリズム研究室では、現代メディアのプロデュースやマネジメントをテーマに研究を行っている。コンテンツ制作のプロジェクトに必要不可欠な、企画(Plan)・制作(Produce)・収益化(Monetization)について、実践的・学術的な学びを深めながら、未来のメディア像を模索する。

研究室では、特に報道メディアに注目。報道メディアに不可欠なものとして“取材する(Cover)”、“報じる(Report)”、“稼ぐ(Monetize)”という3つの要素を抽出し、この要素に関わる様々な研究を行っている。“取材する”では、ニュース報道において自発的な問題意識に基づいて取材を行い、社会に埋もれている真実を白日の下に晒す「調査報道」と呼ばれる報道スタイルの研究で掘り下げていく。“報じる”では、インターネットなどを媒体にする「デジタルジャーナリズム」について研究を行う。デジタルジャーナリズムとは、インターネットを介して情報発信を行う現代のジャーナリズムであり、テクノロジーを駆使してテキストだけではなく、映像やオーディオなどを組み合わせたものや、受け手との双方向性を持つものも多い。従来の紙メディア・放送メディアから変容するマスメディアの在り方について考察する。そして“稼ぐ”では、デジタルメディアの時代に、いかにニュース報道をマネタイズするのかを、「メディアビジネス」の観点から研究を行う。学生はこの3点のテーマを、実践を通して学び、卒業論文の完成をめざす。

学生の卒業研究

自らの興味で取り組む多様なテーマの卒業研究

森川先生は、学生への指導方針について「学生自身の興味や疑問をどのように研究につなげ、論文にしていくのかを念頭に指導しています」と、話す。そんななかから生まれた興味深い卒業研究を紹介してもらった。

そのひとつが、LGBTに対する広告の研究だ。現在、広告におけるLGBT市場が非常に大きくなっている。そこでストレートの人にもLGBTの人にも受け入れられる広告とは、どのようなものかという視点で研究に取り組んでいる。海外では、広告のなかにLGBTの要素を入れた方が「その企業は多様性を受け入れている」と好感を持たれる傾向があるが、日本ではどうなのかということを調査中だ。

また、映画の舞台になった街に行く、いわゆる“聖地巡礼”に注目したロケーションツーリズムに関する研究をしている学生もいる。番組や映画の放映中は、ロケ地への注目が集まる一方で、終了後も継続的に観光客誘致に成功している例はあまり多くはない。そこで、ロケーションツーリズムの実態に着目し、何をもってロケーションツーリズムの成功と考えているか、実際にどういうオペレーションで行っているか、ということを調査している。

いずれのテーマも、学生自らが抱いていた興味を発端にして研究につなげたもの。「題材は何でも大丈夫という姿勢で卒業研究が進められているので、この研究室の研究テーマは、非常に多様化していますね」と、森川先生は研究室の特徴を示してくれた。

指導教員 森川 美幸 講師

博士(経営管理)。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科国際マネジメントサイエンス専攻博士課程修了。株式会社デジタル・フロンティアプロデューサー、コーポレート・コミュニケーション・マネージャーなどを歴任し、青山学院大学特別研究員を経て現職。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 東京工科大学 広報課
Tel 0120-444-903
E-mail pr@stf.teu.ac.jp

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