<入試科目の掲載について>
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どうししゃ

同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2024年4月時点のものです

商学部 商学科
内藤ゼミ

内藤ゼミの1枚!

これは大学近くの地図ですね。何を表しているのですか。

徒歩3分圏内にコンビニがあるエリアを緑で囲っています。

ということは、無色の部分に住む人の近くにはコンビニがないということですね。

コンビニ出店計画時には、このような情報も活用されています。

経済学の理論を使い、様々な現象を筋道立てて解き明かす

研究の醍醐味

感情や感覚ではなく、数理で物事を説明する学び

大学院時代の留学経験から、より良い答えにたどり着くためには、専門外も含めより多くの知見を得るべきと内藤先生は考えている

歴史学に興味を抱きながらも経済学部に進学した経歴を持つ内藤徹先生。「ところが、学び始めると経済学が自分の性に合っていることがわかりました」と話す。

大学における担当教員の指導が巧みだったおかげで、学生だった内藤先生はもっと勉強がしたいと思うように大学院に進学することを決めた。ミクロ経済学などの基礎理論を使うと、一見関係ないように見える物事がきちっと説明できることがわかったからだ。

アメリカのインディアナ大学にも留学。当初は経済理論の主流であるゲーム理論を応用した研究に取り組んでいたが「もっと現実に適用が可能な経済学を探究したいと感じていた時に出会ったのが空間経済学でした」

研究テーマ

複数の情報をコンピュータ上の1枚の地図に落とし込むGIS

GISではパソコンを使って、地図の上に情報を重ねていく作業を行う

空間経済学は、人やモノの活動の空間的な挙動のメカニズムを理論・実証的に解明する学問。「過疎、または過密の地域が生まれるメカニズムを解明して、社会保障政策や国土計画の立案、商業活動に生かす学びです」

そのために役立つのがGIS地理情報システム=Geographic Information System)。多様なデータを管理・加工して視覚的に分析しやすくする技術だ。ポピュラーな活用例としては、多くのドライバーが使っているカーナビが挙げられる。

「道路と建物の地図、電話番号などの情報を重ねたものがカーナビです。他にも、グーグルマップでは、最短のルート案内や店情報など、様々な情報が重ねられています。それもGIS技術の賜物です」

防災の分野でも活用されていて、人口分布と防災・救急拠点の情報を重ねることで、空白地帯を可視化。政策作りにも役立てられている。「コンビニの分布図でも同じことが言えますが、町にどれだけの人が住んでいるというデータ表だけを見ても正確な実態はつかめません。だからこそ可視化が必要です」

ゼミでの学び

懸賞論文への応募を必須。連続入賞を続けている

「学生懸賞論文」の入賞者には賞状および賞金が授与される

具体的なビジョンを持って進学する学生が多い商学部生の求めに応じたいとの思いから、ゼミではGISを応用した研究を進めている。ゼミ生たちには研究成果である卒業研究論文を、教員や学部学生、出身者などで構成される同志社大学商学会の「学生懸賞論文」に応募することを必須にしている。

これまで入賞した論文のテーマは、電気自動車の普及度合いから考察する地域格差、京都市における買い物弱者の実態など、多岐に渡る。「今は情報があふれている時代ですが、それを加工・分析して経済や政策の分野に生かせる人材は少ないのが実情です」

そういった現状を踏まえた上で、内藤ゼミでは理論づけの根拠となるGIS技術をスキルアップするとともに知見の蓄積を図っている。情報を鵜吞みにせず取捨選択。一方で広い知見を持って発想力を磨き、社会で生かせる学びが日々行われている。

学生の声


友達に誘われて所属したゼミで考えが大きく変わった

商学部 商学科
4年 A.K.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

商学部進学後は物流や金融について学び、将来的にはその方面に進もうと考えていましたが、内藤ゼミでGISを学んだことで大きく考えが変わりました。GISは、権威ある学術雑誌「Nature」でも、将来が期待される三大技術のひとつと紹介されたテクノロジーですが、入学当初、その知識はもちろん皆無。基本的な操作などを一から習得しました。

GISを使うと、地域の事情や情報から経済的な考察が行えます。結果的に、生活基盤を築けたり、さらには地域貢献もできることがわかったりと、希望の就職先も変わりました。以前から鉄道が好きだったこともあり、大切なインフラである在阪鉄道会社に就職が内定しました。

内藤ゼミでは和気あいあいとした雰囲気のなか、学生同士が活発に交流しています。先生はわからない点についても細やかに指導してくださいます。1・2年生の時には工場見学や他大学との合宿交流も行いました。カッコいいキャンパス、魅力的な京都の街で過ごせたことも良い経験になりました。

指導教員 内藤 徹 教授

福岡県出身。西南学院大学経済学部卒。九州大学大学院経済学研究科、同大学院経済学府修了。九州共立大学経済学部経済学科助教授、釧路公立大学経済学部経済学科准教授、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授などを経て、2016年より現職。専門は空間経済学。徳島県在住。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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